



Length 5’5″ Closed 31cm Wt.60g Cast 1〜14g
急きょ製作キャンセルが入ってしまった竿の材料を眺め鬱々としていた時、自らのテンションを上げ直そうと製作開始した竿です。
学校終わりに自転車漕いで、安物タックル1本でグランダー武蔵ルアーとスコーピオングラブ投げまくった中学生時代。あの頃のワクワクに、今でも帰ることは可能です。ただ、今は色んなことを知ってしまいました。道具の使用感、所有感も最高でないと心から楽しめません。世間体を捨ててまで長竿をひけらかして移動することもできません。なので鞄に忍ばせられるテレスコで性能と「粋」も追求する。そんなコンセプトです。
ブランクスデザインは、見た瞬間に遊びに行きたくなるような鮮やかさを志向。オレンジイエローは警戒色なので釣りに有利かというと怪しいですが、そんなの気にしねぇ!楽しめりゃいい!というのも粋かと(^_^;)ガイドは陽極酸化によりスカイブルーに着色。スレッド色とともに心の天候をいつでも晴れ上がらせてくれます。
グリップデザインは当初90’sバスロッド方向で考えていましたが、進めるうちに往年のキラク風味が漂うものになりました。小継テレスコルアーロッドのパイオニアですね。
リールシートはデジーノDRSSですが、大胆に前傾カット。テネシー風デザインのフード兼ナットを被せ、ショートロッドでもガイドセッティングを最適化させながらクラシカルなデザインを実現しています。更に軽量化と細身化も果たし、絞り込んだフォアグリップデザインと相まって、手に自然に収まる新感覚の握り心地となっています。

リアグリップはシート直下にラバーコルクの括れを設け、握りの要である小指のホールド性を高めています。角を適度に落とし、ラバーのしっとり感も利用して、どのような持ち方でも違和感なく掌に馴染むようになっています。副次効果として、ラバーの耐久性により角の破損防止効果があり、またベイトリールを載せても十分なホールド性があります。コドモのころ、ベイトリールをスピニングロッドに載せたり、その逆もしたりしませんでしたか?(笑)
エンドグリップは着脱式キャップを兼ねています。以前オーダー品で実装した方式ですが、ネジ式に比べて脱落しにくく、また軽量化とデザインも両立できる方式です。グリップ長はシングルハンドですが、重いルアーを投げる際に左手を添えられるようにやや長めにしています。

ブランクスは敢えてチタンティップ非採用でハードソリッドにしました。当時の、何でも無理やり投げられる竿の感じを出したかったからです。ガイドも大きめで、太糸を許容します。代わりに破損防止のため、トップガイドパイプとスレッドを2番ブランクの内径にすり合わせて、仕舞った時に2番が鞘になってそこから飛び出さないようにしました。テレスコロッド故のバットパワーも有効にはたらき、短いながらも割と何でもできてしまう竿になっています。細めのラインで常吉リグをネチネチ揺すってもヨシ。ピーナッツⅡをグリグリ巻いてもヨシ。毛針結んでカワムツ狙ってもヨシ。鯉見つけたらパン投げてもヨシ。おつまみのイカでアメザリ釣ってもヨシ。冬は部屋でキャスト練習に使っても、凧結んで凧揚げしてもヨシ。
作ってしまえば、あとは小難しいことを考える竿ではありません。オトナにとっても釣りはいつまでも楽しい「遊び」。さぁ、釣りにGo!Go!