市販パックロッドインプレ② Huerco × LUCK XTL511-5S

2020年12月13日タックルインプレ

実際に使った竿、面白かった竿を語る時々辛口身勝手レビューシリーズです!

パックロッドを釣りスタイルの象徴、オサレアイテムに昇華せしめた赤いロッドといえば。そう、Huercoです。優れたデザイン性とコストパフォーマンス、国内外でタナゴから怪魚までをカバーしつつ、肩肘張らない魚と旅との付き合い方を提案して、大きな支持を得ているようです。そんなHuercoと、滋賀県の可愛いガレージショップ、LUCK FISHINGさんのコラボロッドがXTL511-5Sです。ほとんどの釣りをベイトリールでやる私には珍しいスピニングロッドです。

XTL511-5S
いきなりリール装着

ベースとなっているのはHuercoのXT511-5S。これにLUCK店主のむくちゃんさんが細部まで手を入れたのがXTLで、その凝り様はメーカー純正チューニングモデルといえる仕上がりです。

私はスピニングロッドの経験値が浅く、Huercoの所有歴も浅いためあまり偉そうには言えません。その上でパックロッドマニアとして性能面に対するHuerco全体の印象は「限られた予算でうまーく料理している」というものです。コストパフォーマンスに優れた価格帯でデザインにも気を遣いつつ、大手ほどの生産量ではない。当然ブランク素材やパーツにかけられる予算は多くないはずです。そんな中で世界中で遊べるパックロッドを仕上げるのはデザイナーさんの腕だと思います。触ってみると、どのモデルもロッドバランスが良く、仕舞も短めに設定しつつ安心感もあり、継ぎ方も適材適所、そして工夫されたガイドセッティングが施されています。明らかにレングスとアクション決めて無難にまとめただけの竿ではありません。抜くところは抜いてるな、とはぶっちゃけ思います。が、ハイエンドのXTシリーズですら3万円台です。6万円のワールドシャウラツアエディではありません。そしてスコーピオン5ピースより各モデルに明確な設計思想があります。(710-5Cとかかなり尖ってます。)決してけなしてないです、素直にすごいなと思っています。

で、このXTLですが、LUCKさんが手を入れられた箇所が個人的にもツボです。

XTL511-5Sグリップ周り
え?フォアグリップがおかしい?気のせいです(真顔

IPSリールシート+掌部分に程よく膨らみを持たせたコルクストレート。スクリューの剥き出しをなくす。これは理想のグリップ形状かと。持ちやすさ、感度、見た目、スピニングエアプの私でもIPSはいいものだと思います。掌になじむ膨らみも大事です。グリップの長さも少し伸ばしてますかね?(XTが手元にないため不明)取り回しもよくダブルでもきっちり握れる長さです。

ブランクはXTの塗装仕上げからアンサンドに。ガイドも変わってるとのことですが、それら細かな変更点が総合され、元々細身に作らているXTと振り比べてもシャープさ軽さが感じられます。すごく煮詰めてセッティングされたんだろうと思います。結果としてルアー操作がとても気持ち良いロッドになっています。小型のミノーやトップをピシパシ、ジグヘッドをツンツンなんかしてるとツボにハマります。

だいたい市販竿を触ると色々弄りたくなりますが、この竿は弄る必要がない、完成されたバランス感があります。(え?何か言った?)

XTL511-5Sエリアトラウト
だからフォアグリップにはツッコまないで頂きたい

ジグ単アジングや管釣りスプーンなどにはちょっと硬いです。が、感度がいいので「それもこなせる」といった感じです。ダルさがなく、ガイド径に余裕があり、そこそこロッドパワーがあることから、ライトルアーを駆使して30cm前後の魚を狙うと非常に美味しいです。LUCKさんが提唱するケタバスゲームにはやはりピッタリでしょう。フィネスすぎない昔ながらのスピニングバッシング、ライト五目ソルト、渓流トラウト、管釣りミノーイング、ニゴイング、スモール、そしてこのあたりの釣りで出会う大物にも余裕持って対処できます。

XTL511-5Sライトソルトゲーム
ハネエビ3gだったかな。こういうのが実に気持ち良い

仕舞42cmはかなり良いです。6ftアンダーで5ピースを選択したのは英断です。仕舞50cm級4ピースロッドより明らかに嵩張りません。スピニングゆえライトな方向には潰しが効きますし、ヘビーな方向もパワーでなんとかなります。とりあえず持っていこう、な使い方には最高です。

あとは個人的にオールドリールとの相性の良さが気に入ってます。上の画像たちで使っているのはシェイクスピア2200。シェイクスピアとなってますが、製造は日本の大森製作所です。現代でも通用する性能のオールドスピニングです。ガイド径がリールサイズをわりと広く許容してくれる点と、古い設計のスプールでもしっかり糸が抜けていくセッティングのため、トラブルなく使えています。

敢えてネガティブなことも言えば、ブランク素材、仕上げのクオリティなどを求める人にはおすすめしにくいかも。また実用品として見たときにXTとの価格差は考慮する必要はあります。が、車でいえば素のGDB涙目STiに対しS203くらい手は入ってます。(わかりにくい) 買って損はないやつです。もうライトスピニングはこれで十二分、と思える竿です。


最後にLUCKさんのご紹介。釣りを遊びとして楽しむためのアイデアとアイテムが小さなお店に詰まっています。店主むくちゃんさんの情熱とセンスが光ります。ルアー&アパレルのセレクトショップということですが、オリジナルアイテムも多数開発されており、釣りスタイルの発信基地といっていいと思います。パックロッドの取扱も非常に豊富で、以前お邪魔した際は話し込んでしまいました(汗)

滋賀にお越しの際は遊びに行ってみてください♪

※臨休もあるため、訪問前にTwitterを確認されると吉です