個別オーダーの受注制限について

雑感

先日の釣りフェスにて、清澄白河釣具製作所ブースにお越し頂いた皆様ありがとうございましたm(_ _)m

おかげさまで途切れることなくお客様が来てくださり、また私の個人所有ロッドもおまけで展示させて頂けました。様々なリアクションを頂くことで大きな刺激になっております。

元々、ロッドビルドのスキルと発想力を高めるべく始めたオーダー受付です。どこぞの馬の骨ともわからない素人に、少なくないお金や愛用の竿をお預け頂き、育てて頂きました。まだまだ新参の初心者ビルダーに変わりはありませんが、それでも皆様からのご依頼があって今の私があります。心から感謝しております。一方、現在は有難いことに私のキャパ以上にご相談を頂き、かなり納期を頂いてしまっている状態です。まずはそれらを完成させることが最優先であります。

一方、最近はブランクス開発に取り組んだり、清澄白河釣具製作所様のようなプロジェクトへ参加したりと活動の幅が広がり、「これをしたい」「これをしなければならない」が溜まりに溜まっております。語弊を恐れずに言えば、私は「 自分が幸せになる」ためにロッドビルドをしています。本職の仕事も自分のライフワークとして可能な限り全力でやっておりますし、家族のことも大切です。基本的にいつもやりたい事が溢れている性格なのですが、アラフォーになり優先順位をつけていく必要性を感じるようになりました。幸せに過ごすためには、生活スタイルに余裕と弾力を持たせ、自分だけでなく周囲も心地良い場をつくることが大切です。その基礎の上で、心の中の欲求をなるべく叶えてあげる。できればそれによって誰かに喜んでもらえるように。そんなおっさん臭い感性を持つ年齢になっています。

長々と書きましたが、はい、要は「忙殺されずに本当にやりたいことができるよう時間調整したい」という自分本位な話です。

本年2月以降のオーダーについて、①リピーターさん、②もともと付き合いの深い方、③すでにご相談頂いていてタイミング待ちの方、④釣りフェスでお話してご興味を持って頂いた方、⑤カスタムオーダー以外の特殊なご相談、を除いて製作をお断りするケースが出て参ります。

これまでは基本的に断ることはなく、納期の関係で延期するのみでした。(もちろん条件が合わず話が進まなかったケースはありますが。)お見積については、間接経費を入れると自分の人件費をゼロで計算してもトータル赤字になる金額でやって参りました。それでも得たものの方が大きく、全く損だと思っていません。とはいえ、時間・体力・資金いずれの面でも継続性は何より重要です。

1月末を一区切りとして、上記の受付体制に変更させて頂きます。

ただ決して新規を受け付けないというわけではなく、余裕がある期間はお請けできますし、余裕がなくても私が是非やりたいと思ったご依頼は頑張ります。

我儘な話で申し訳ありませんが、これからも釣りと釣り具を愛し、長くビルドを楽しみ、色んな発見や発信をしていきたいと思っています。そのための対応ということでご理解頂ければ幸いです。

残りの製作、頑張ります!!